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環境アセスメント学会制度研究部会第15回定例会議事概要

 

 

1.日時:平成21年2月4日(水)19:00~21:00

2.場所:明治大学14号館6階A会議室

3.テーマ:地球温暖化のリスク評価とリスクコミュニケーション

4.話題提供者:国立環境研究所温暖化リスク評価研究室長 江守正多さん

5.参加者:14名

6.概要
  話題提供者から,温暖化予測の不確実性をめぐり,予測を行う科学者と結果を利用する市民等との間に予測結果の理解をめぐりギャップがあること,このため,科学者として信頼度・実用度の向上が必要であり,実験の高度化だけでなく,リスクコミュニケーションの改善が求められており,確かさ/不確かさをわかりやすく正確に伝え,全体像をバランスよく伝えることが重要である等とのお話があった。

7.質疑応答及び意見交換
  その後,参加者と以下のような質疑応答があった。

○予測モデルの時間的空間的スケールは?
→IPCC第4次報告書の際には,大気で1辺100km,時間は10分。

○政策決定者たる政治家とのコミュニケーションはどうなっているか?
→政治家は,削減目標が決まっている前提で考えている人が多いのか,予測に関してアプローチしてくる人はほとんどいない。イギリスでは予測の話から始まっている。ただし,ごく最近,日本でも予測へのアプローチがあった。

○恐怖をあおり立てる論と懐疑論の両極端の言説が目立つ。マスコミは何かあると温暖化に結びつけたがるのではないか。
→最近ではマスコミも,保険をかけた言い方になってきている。むしろ,市民の方が,勝手にフィルターがかかっていて思い込みが激しいと感じる。

○地球スケールの何万年,何百万年単位でのモデルの検証はしているのか?
→氷河期のシミュレーションはしている。気温の復元が間接的データ(花粉等)しかできないので不確実性があるが,その範囲内ではいい線を行っていると思う。

○日本人は細かい予測結果を求める傾向があるように思うが,外人との違いは感じるか?
→一般の人は,住んでいる場所の気温がどうなるかが関心事。日本人と変わらない。

○南極だけが気温が下がっているのか?
→人工衛星データでは南極の温度は下がっている。南極周辺は温度が上がりにくい。

○氷河の後退は?
→氷があるところは氷が溶けることで反射率が上がって日射吸収し,温度が上がりやすい。

○IPCCの結論を出すプロセスは?
→査読が3回(専門家と政府がそれぞれ2回)ある。チャプターごとの執筆者がコメントに応答する。最後はIPCC総会で承認が必要。

○CO2排出量を増やさずにエネルギーを増やした場合どうなるか?
→廃熱はローカルでは大きいが,地球規模ではCO2より2桁小さい。

○温暖化の主犯として人間活動説と自然変動説があるが,自然由来であっても必要なら対応すべき。原因について,そういうとらえ方するのは間違いでは。
→自然変動説の人は予測自体が間違っていると思っている。

○懐疑論があふれている。環境省はパンフなどを出して対抗すべきではないか。
→国環研でもQ&A50問を書籍化する予定。

以上

(文責:上杉哲郎)