伊那市・西春近南地区太陽光発電所計画の自主簡易アセスについて
・著作者(文責) NPO地域づくり工房 代表理事 傘木宏夫
・著作期日 2014/01/06
・掲載期間 期限なし
・公開の程度(会員に限定するか否か) 限定なし
・タイトル 伊那市・西春近南地区太陽光発電所計画の自主簡易アセスについて
・掲載目的 自主簡易アセスの実践例の紹介
・転載の可否 転載無制限
伊那市・西春近南地区太陽光発電所計画の自主簡易アセスについて
私が代表を務めるNPO地域づくり工房(長野県大町市)では、
ネクストエナジー&リソース株式会社様(同駒ケ根市)からの依頼を受けて、
同伊那市・西春近南地区で計画されている太陽光発電所(約500kW)について、
自主簡易環境アセスメントの業務を実施しています。
太陽光発電所の自主簡易アセスはこれで2件目です(1件目については2014年度研究発表会にて報告)。
自主簡易アセスは、国や自治体の環境影響評価制度には規定されていない規模や種類の事業について、
事業者の説明責任として実施するものです。事業者が自ら開発行為の環境への影響を見積り、
その内容を公表し、住民等との情報交流を通じて、より適切な環境配慮をめざすものです。
国及び長野県は、大規模な太陽光発電所の建設を環境影響評価制度の対象とはしていません。
また、事業者が自主的に環境アセスを行う事例もほとんどありません。
そうした中で、この事例は、大規模とは言えないにもかかわらず、自主簡易アセスを行う点で高く評価されてしかるべきだと考えます。
本件は、近くで他社が行った太陽光発電所をめぐって、里山環境の保全を願う住民が訴訟を起こす事態になっていることを背景に、
丁寧に説明責任を果たしたいという事業者の思いから始まりました。
太陽光発電を含む再生可能(自然)エネルギーの生産は、それが大規模に実施された場合は、
景観への影響をはじめ、何らかの環境への影響があります。そうした問題を未然に防ぐ観点から、
第三者としてこの事業に対する評価を行います。
現在、下記のWEBサイトにおいて評価書案を公開し、一般からの意見を募集しています。
あわせて地元での説明会を開催します。頂いた意見に対する見解と対策をとりまとめ、事業者と協議し、その結果を評価書として公開する予定です。
一度、内容をご覧いただければ幸いです。
記
◇評価書案の公開WEBサイト(シミュレーション動画もあります)
http://npo.omachi.org/works/harutika/
◇意見募集期間 平成27年1月31日(土)まで
2015年1月6日
NPO地域づくり工房
代表理事 傘木宏夫